「MRIでも異常は見られませんね」 「骨には問題ありません」 「とりあえず痛み止めを出しておきます」
病院でこう言われた経験、ありませんか? 痛みは確かに存在するのに、画像診断では何も見つからない。血液検査も正常。でも、痛みは消えない——。こうした「原因不明の慢性痛」に悩む人は、実は非常に多いんです。
相模原市内でも、整形外科を転々とし、接骨院やマッサージに通い続けても改善しない腰痛や肩こり、頭痛に苦しんでいる方は少なくありません。橋本駅や相模大野駅周辺には医療機関も充実していますが、「どこに行っても治らない」という声をよく聞きます。
その理由は、多くの慢性痛が「器質性疾患」ではなく「機能性疾患」だから。この記事では、なぜ慢性痛は治りにくいのか、機能性疾患という視点から徹底的に解説します。
器質性疾患と機能性疾患の違い
器質性疾患とは
器質性疾患は、身体の組織に明確な損傷や病変がある状態です。レントゲンやMRI、CTなどの画像診断で「見える」異常があるもの。
器質性疾患の例
- 骨折
- 椎間板ヘルニア(髄核が飛び出している)
- 変形性関節症(軟骨がすり減っている)
- 靭帯断裂
- 腫瘍
- 感染症
これらは画像や検査で客観的に確認でき、その病変に対する治療方針も明確です。骨折なら固定、ヘルニアが重症なら手術、感染症なら抗生物質——というように、標準的な治療プロトコルが存在します。
機能性疾患とは
一方、機能性疾患は、組織に明確な損傷はないものの、身体の「機能」に問題がある状態です。画像診断では「異常なし」となりますが、実際には症状が存在します。
機能性疾患の例
- 慢性腰痛症(画像上は異常なし)
- 緊張型頭痛
- 過敏性腸症候群
- 線維筋痛症
- 慢性疲労症候群
- 自律神経失調症
- 機能性ディスペプシア(胃の不調)
これらの疾患は、筋肉の過緊張、神経の過敏化、血流障害、自律神経の乱れなど、「機能的な問題」が原因です。組織自体は壊れていないので、画像には映りません。
なぜ機能性疾患は見落とされるのか
現代医学は基本的に「器質性疾患」の診断と治療に特化しています。医学教育も、画像で見える病変を見つけ出し、それに対する標準治療を行うことが中心。そのため、画像で異常が見つからない機能性疾患は、どうしても後回しにされがちなんです。
| 項目 | 器質性疾患 | 機能性疾患 |
|---|---|---|
| 画像診断 | 異常あり | 異常なし |
| 客観的評価 | 可能 | 困難 |
| 標準治療 | 確立されている | 個別対応が必要 |
| 保険適用 | 明確 | 制限がある場合も |
| 医療者の理解 | 高い | まだ不十分 |
相模原市内の整形外科で「異常なし」と言われた方の多くは、実は機能性疾患を抱えている可能性が高いんです。
慢性痛が治りにくい5つの理由
機能性疾患としての慢性痛が治りにくい理由を、具体的に見ていきましょう。
理由①:痛みの悪循環(ペインサイクル)
慢性痛の最大の特徴は、「痛みが痛みを呼ぶ」悪循環に陥ることです。
ペインサイクルのメカニズム
- 筋肉の緊張 → 何らかの理由で筋肉が持続的に緊張
- 血流障害 → 緊張した筋肉が血管を圧迫、酸素不足に
- 発痛物質の蓄積 → 乳酸やブラジキニンなどが蓄積
- 痛みの発生 → 痛み受容器が刺激される
- さらなる筋緊張 → 痛みから身体を守ろうと無意識に力が入る
- 1に戻る → 悪循環の完成
この悪循環が定着すると、最初のきっかけ(例えば軽いぎっくり腰)が治っても、筋肉の緊張パターンだけが残り続けます。相模原市内でデスクワークをしている方なら、最初は単なる肩こりだったものが、いつの間にか慢性的な痛みに発展しているケースが典型的です。
理由②:中枢性感作(脳の記憶)
慢性痛のもう一つの厄介な特徴は、「痛みの記憶」が脳に刻まれることです。これを「中枢性感作」と呼びます。
本来、痛みは身体を守るための警報システム。怪我をした時に「危険だ!」と知らせる役割があります。ところが、痛みが長期間続くと、脳の痛みを処理する部分が過敏になり、わずかな刺激でも「痛い!」と感じるようになってしまうんです。
中枢性感作の特徴
- 触っただけで痛む(アロディニア)
- 普通なら痛くない刺激が激痛に感じる
- 痛みの範囲が広がっていく
- 天気や気分で痛みが変動する
これは「気のせい」ではなく、脳の神経回路が実際に変化している状態。だからこそ、局所的な治療だけでは改善しにくいんです。
理由③:筋膜の癒着と可動域制限
機能性疾患でよく見られるのが、筋膜の問題です。筋膜は筋肉を包む薄い膜で、全身が連結しています。
長時間同じ姿勢を続けたり、繰り返し同じ動作をしたりすると、筋膜同士が癒着して滑りが悪くなります。これが「筋膜性疼痛症候群(MPS)」と呼ばれる状態。
筋膜の癒着による影響
- 特定の動作で引っかかる感じ
- ストレッチしても伸びない硬さ
- トリガーポイント(圧痛点)の形成
- 離れた部位への関連痛
相模原市内で「腰が痛いのに、太ももの裏側も痛い」という方がいたら、それは筋膜を通じた関連痛かもしれません。画像診断では見えませんが、触診すれば硬結や圧痛として確認できます。
理由④:自律神経の乱れ
慢性痛と自律神経は密接に関係しています。痛みがストレスとなり、自律神経のバランスが崩れる。すると、交感神経が優位になり、筋肉の緊張が増し、痛みが悪化する——という悪循環が生まれます。
自律神経の乱れによる症状
- 不眠・睡眠の質低下
- 慢性的な疲労感
- 冷え性・むくみ
- 消化不良
- イライラ・不安感
相模原から都心への長時間通勤でストレスを抱えている方は、このパターンに陥りやすいです。小田急線やJR横浜線の満員電車、仕事のプレッシャー、十分な睡眠が取れない生活——これらがすべて自律神経に影響します。
理由⑤:心理社会的要因(バイオサイコソーシャルモデル)
現代の痛み医学では、「バイオサイコソーシャルモデル」という考え方が主流になっています。これは、痛みを生物学的要因だけでなく、心理的・社会的要因も含めて捉える視点です。
痛みに影響する3つの要因
| 要因 | 具体例 |
|---|---|
| 生物学的(Bio) | 筋肉の緊張、神経の圧迫、炎症 |
| 心理的(Psycho) | ストレス、不安、抑うつ、痛みへの恐怖 |
| 社会的(Social) | 職場環境、家族関係、経済的問題 |
例えば、相模原市内で「腰痛で仕事を休めない」というプレッシャーを抱えている方。この場合、腰の物理的な問題(Bio)だけでなく、仕事への不安(Psycho)や職場の人間関係(Social)も痛みを増強させている可能性があるんです。
機能性疾患へのアプローチ
では、こうした機能性疾患としての慢性痛に、どうアプローチすればいいのでしょうか?
①多角的な視点での評価
機能性疾患の改善には、まず「なぜその痛みが出ているのか」を多角的に評価することが重要です。
評価すべきポイント
- 姿勢・動作パターンの癖
- 筋肉の硬さと筋力のバランス
- 関節の可動域
- 筋膜の状態
- 生活習慣(睡眠、運動、食事)
- ストレスレベル
- 過去の怪我や手術歴
画像診断では見えないこれらの要素を、問診・視診・触診で丁寧に評価する必要があります。
②手技療法による筋膜リリース
筋膜の癒着や筋肉の過緊張に対しては、手技療法が効果的です。
代表的な手技
- 筋膜リリース:癒着した筋膜を剥がし、滑走性を取り戻す
- トリガーポイント療法:圧痛点を持続圧迫し、関連痛を軽減
- 関節モビライゼーション:関節の動きをスムーズにする
- 遠絡療法:離れた部位から生体の流れを整える
相模原市内の整骨院や整体院でこうした手技療法を受けられますが、施術者の技術レベルによって効果が大きく変わるのも事実。口コミや実績を確認して選ぶことをおすすめします。
③運動療法とセルフケア
受け身の治療だけでなく、能動的な運動療法も欠かせません。
効果的な運動療法
- ストレッチ:硬くなった筋肉を伸ばす
- 筋力トレーニング:弱化した筋肉を鍛える
- 有酸素運動:全身の血流改善、自律神経の調整
- ヨガ・ピラティス:身体の使い方を再学習
相模原市内には相模原公園、淵野辺公園、鹿沼公園など、ウォーキングに最適な場所が多数あります。1日30分程度の軽い散歩でも、血流改善と自律神経の調整に効果的です。
④認知行動療法的アプローチ
痛みに対する認識や行動パターンを変えることも重要です。
痛みとの付き合い方を変える
- 「完全に痛みをゼロにする」ではなく「痛みと共存しながら生活の質を上げる」
- 痛みへの恐怖(キネシオフォビア)を減らす
- 段階的に活動量を増やす(ペーシング)
- 痛みに注目しすぎない(注意の分散)
⑤生活習慣の見直し
日常生活の質が、痛みに直結します。
見直すべき生活習慣
睡眠
- 7〜8時間の質の良い睡眠を確保
- 就寝前のスマホを控える
- 寝具(特に枕)を見直す
食事
- 抗炎症作用のある食品(魚、野菜、果物)を増やす
- 加工食品や糖質の過剰摂取を控える
- 水分を十分に摂る
ストレス管理
- 趣味や楽しみの時間を確保
- 深呼吸や瞑想などのリラクゼーション
- 相模大野のボーノや町田でのショッピングなど、気分転換の機会を作る
「治らない」は本当か? 諦める前に試してほしいこと
「もう何年も痛みが続いている」 「どこに行っても治らなかった」 「一生この痛みと付き合うしかないのか」
こう思っている方も多いでしょう。でも、「治らない」と諦める前に、以下の点を確認してみてください。
①本当に適切な評価を受けましたか?
レントゲンやMRIだけで「異常なし」と言われて終わっていませんか? 機能性疾患の評価には、画像診断以外のアプローチが必要です。
- 姿勢や動作の詳細な評価を受けましたか?
- 筋肉や筋膜の状態を触診で確認してもらいましたか?
- 生活習慣や心理社会的要因まで含めた問診を受けましたか?
②治療法は多様に試しましたか?
痛み止めと湿布だけ、あるいはマッサージだけで終わっていませんか? 機能性疾患には、多角的なアプローチが必要です。
- 手技療法(整体、整骨院)
- 運動療法(リハビリ、パーソナルトレーニング)
- 鍼灸
- 遠絡療法
- 認知行動療法
③十分な期間、継続しましたか?
1〜2回の治療で「効果がない」と判断していませんか? 機能性疾患、特に慢性化したものは、改善に時間がかかります。
- 最低でも1〜2ヶ月は継続してみる
- セルフケアも並行して行う
- 生活習慣の改善も同時に進める
④別の専門家の意見を聞きましたか?
同じ病院や施設にこだわらず、セカンドオピニオンを求めることも大切です。
- 別の整形外科医の意見を聞く
- ペインクリニック(麻酔科医による痛み専門外来)を受診
- 経験豊富な手技療法家に相談
- 心療内科の視点も取り入れる
痛みとの新しい関係性
完全に痛みをゼロにすることが難しい場合もあります。でも、それは「治らない」ということではありません。痛みがあっても、生活の質を高めることは十分可能です。
痛みとの共存の考え方
- 痛みは敵ではなく、身体からのメッセージ
- 痛みに支配されるのではなく、痛みをコントロールする
- 「できないこと」ではなく「できること」に焦点を当てる
- 小さな改善を喜び、焦らずじっくり向き合う
相模原市内には、こうした考え方に基づいたサポートを提供している施設があります。単に「痛みを取る」だけでなく、「痛みとどう付き合うか」まで一緒に考えてくれるパートナーを見つけることが、慢性痛克服の第一歩です。
関連サイト:鵜野森グリーンハイツ整骨院
機能性疾患という視点が開く新しい道
慢性痛が治りにくい最大の理由は、それが「機能性疾患」だから。画像に映らない、数値で測れない、標準治療がない——だからこそ、個別の評価と多角的なアプローチが必要なんです。
相模原市で「異常なし」と言われて途方に暮れている方。それは決して「気のせい」でも「仮病」でもありません。機能性疾患という、れっきとした医学的な問題です。適切な評価と治療を受ければ、多くの場合、改善の道は開けます。
痛みとの長い戦いに疲れている方こそ、視点を変えてみてください。「なぜ画像に映らないのか」ではなく、「画像に映らない何が問題なのか」——この問いから、あなたの慢性痛改善の新しい道が始まるかもしれません。
