「大学職員って、安定してそうだけど、実際お給料はどうなの？」
「特にボーナスって、どれくらいもらえるんだろう…？」
大学職員への転職や就職を考えている方にとって、給与、特にボーナスは、とても気になるポイントですよね。
大学職員のボーナスは、一律に「〇〇万円！」と決まっているわけではありません。勤務する大学の種類（国立・公立・私立）や、職種、年齢、勤続年数などによって、大きく変わってきます。
この記事では、そんな大学職員のボーナスについて、様々な角度から徹底的に解説していきます。あなたの疑問や不安を、スッキリ解消できたら嬉しいです！
大学職員のボーナス、基本の「キ」
まず、ボーナス（賞与）とは何か、簡単におさらいしておきましょう。
ボーナスとは、毎月の給料とは別に、年に数回（多くの場合は夏と冬の2回）支給される、特別な給与のことです。一般的には、「期末手当」と「勤勉手当」の2つを合わせてボーナスと呼びます。
- 期末手当: 企業の業績や個人の勤務成績に応じて支給される手当です。
- 勤勉手当: 個人の勤務態度や能力に応じて支給される手当です。
大学職員の場合も、この基本的な仕組みは同じです。ただし、国立大学、公立大学、私立大学では、それぞれボーナスの支給基準や計算方法が異なります。
国立大学職員のボーナス：国家公務員に準じる
国立大学職員のボーナスは、国家公務員の給与制度に準じています。つまり、国の経済状況や人事院勧告によって、支給額が変動する可能性があるということです。
具体的には、「俸給月額＋俸給の特別調整額＋扶養手当」を基礎として、そこに「期別支給割合」と「成績率」を掛けて計算されます。
- 俸給月額: 基本給のことです。
- 俸給の特別調整額: 管理職など、特定の役職に就いている職員に支給される手当です。
- 扶養手当: 配偶者や子どもなど、扶養家族がいる職員に支給される手当です。
- 期別支給割合: 支給月数（〇ヶ月分）のことです。国家公務員の場合、年間で4.5ヶ月分程度が支給されることが多いです。
- 成績率: 勤務成績に応じて支給される割合です。
例えば、俸給月額が30万円、扶養手当が1万円、期別支給割合が2.25ヶ月分（夏）、成績率が100％の場合、夏のボーナスは、
(30万円 + 1万円) × 2.25 × 1.0 = 69万7500円
となります。
ただし、これはあくまで一例です。実際の支給額は、個人の状況によって異なります。
公立大学職員のボーナス：自治体によって異なる
公立大学職員のボーナスは、それぞれの大学を設置している地方自治体の条例に基づいて支給されます。そのため、自治体によって支給基準や計算方法が異なります。
一般的には、国立大学職員のボーナスに準じていることが多いですが、自治体の財政状況によっては、国立大学職員よりも低い場合もありますし、逆に高い場合もあります。
気になる大学がある場合は、その大学のWebサイトや、自治体の条例などを確認してみましょう。
私立大学職員のボーナス：大学によって大きく差がある
私立大学職員のボーナスは、それぞれの大学の経営状況や就業規則によって大きく異なります。
一般的に、経営状況が安定している有名私立大学や、学生数が多い大規模な私立大学では、ボーナスも高額になる傾向があります。一方、経営状況が厳しい小規模な私立大学では、ボーナスが少なかったり、支給されなかったりする場合もあります。
また、同じ大学内でも、職種や勤続年数、役職などによって、ボーナスの支給額に差があることもあります。
私立大学のボーナスについて詳しく知りたい場合は、その大学の職員に直接聞くか、OB・OG訪問などで情報を収集するのが確実です。
年齢・勤続年数別のボーナス相場
大学職員のボーナスは、年齢や勤続年数によっても変動します。
一般的に、年齢が上がるほど、勤続年数が長くなるほど、ボーナスも高くなる傾向があります。これは、基本給が上がることに加えて、役職手当などが支給されるようになるためです。
具体的な金額は、大学の種類や職種によって異なりますが、
- 20代: 年間50万円～100万円程度
- 30代: 年間80万円～150万円程度
- 40代: 年間100万円～200万円程度
- 50代以上: 年間150万円～300万円以上
というのが、おおよその目安です。
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、個人の能力や実績、大学の経営状況などによって、大きく変わる可能性があります。
大学職員のボーナス、ここが気になる！Q&A
Q: 大学職員のボーナスは、必ず支給されるの？
A: 国立大学や公立大学の場合は、基本的にボーナスは支給されます。ただし、国の経済状況や自治体の財政状況によっては、支給額が減額される可能性もあります。私立大学の場合は、大学の経営状況によって、ボーナスが支給されない場合もあります。
Q: 大学職員のボーナスは、いつ支給されるの？
A: 多くの大学では、6月（夏）と12月（冬）の年2回支給されます。ただし、大学によっては、支給時期が異なる場合もあります。
Q: 大学職員のボーナスは、手取りでいくらくらいになるの？
A: ボーナスからは、所得税や社会保険料などが控除されます。そのため、手取り額は、支給額よりも少なくなります。控除額は、個人の所得や扶養家族の有無などによって異なります。
Q: 大学職員のボーナスは、今後も安定して支給されるの？
A: 少子化の影響で、大学の経営環境は厳しさを増しています。そのため、今後、大学職員のボーナスが減額されたり、支給されなくなったりする可能性もゼロではありません。しかし、国立大学や有名私立大学など、経営基盤が安定している大学であれば、今後も比較的安定したボーナスが期待できるでしょう。
こちらの記事も参考に：大学職員への転職フクロウ
ボーナスだけじゃない！大学職員の魅力
大学職員のボーナスについて、詳しく解説してきました。
ボーナスは、確かに重要な要素ですが、大学職員の魅力はそれだけではありません。
- 安定した雇用: 国立大学や公立大学は、倒産のリスクが低く、雇用が安定しています。
- 充実した福利厚生: 住宅手当、通勤手当、健康診断など、福利厚生が充実しています。
- ワークライフバランス: 比較的残業が少なく、有給休暇も取得しやすい傾向があります。
- 社会貢献度の高さ: 教育・研究活動を支える仕事は、社会貢献度が高く、やりがいを感じられます。
- 知的好奇心を刺激する環境: 大学は、常に新しい知識や情報に触れることができる、刺激的な環境です。
大学職員は、安定した働き方と、やりがいのある仕事を両立できる、魅力的な職業です。ボーナスだけでなく、総合的な視点で、自分に合った職場かどうかを判断することが大切です。
この記事が、あなたの進路選択の一助となれば幸いです。
